ベトナムと果物と塩のいい関係
ベトナムは、皆さんご存知のことと思いますが、南国フルーツ大国です。
日本でもなじみのある南国のフルーツ、マンゴー、バナナ、パイナップル、ライチ、ドリアンから日本での認知度はまだ低いかもしれないドラゴンフルーツやスターフルーツなど。
日本人が全く名前や存在すら知らない南国フルーツもまだまだたくさんベトナムで見かけます。
ベトナムで生活をしていると、フルーツを食べる文化が根付いているとすごく感じます。
日本と同じように食後にデザートとして、食べることはもちろんのこと、間食としてもよく食べている光景を目にします。
職場でも、スタッフが帰省帰りのお土産として、収穫したてのフルーツをみんなに振舞いますし、ライチシーズンになれば、スタッフが近くの市場で購入して、みんなで食べて、美味しさを共有します。
そう言った事情も加わり、ベトナムの女性のフルーツの包丁さばきは非常にレベルが高いと感じます。どんなフルーツもあったいう間にみんなが食べやすいように切り分けます。
また、職場の引き出しにフルーツナイフを持っている人さえいることに驚かされます。
そして、何よりも驚かされるのは、フルーツに塩を付けて食べる文化があることです。
個人の好みにもよりますが、かなり多くのフルーツに塩を付けて食べます。
私が塩を付けて食べているところを見たことがあるフルーツは例えば、グァバ、なし、リンゴ、ブドウ、青いマンゴー、スターフルーツ、ももなどです。
ベトナム人に、塩を付けて食べるフルーツか、付けないでそのまま食べるフルーツかを判断する基準がないかと聞くと、甘味が強いか酸味が強いかのようです。
酸味が強い果物は塩を付けて食べることが多いそうです。
『りんご、いちご、なし、ぶどう、かき、みかん』
今、想像して頂いたフルーツの美味しい基準は何でしょうか?
日本人の場合、これらのフルーツはどれも甘味が強い方が美味しいと言われるのではないでしょうか。
この中で、一番酸味のあるみかんでさえ、すっぱいみかんよりも、甘いみかんの方が、日本では好まれます。
それに対し、ベトナムは酸っぱい果物の方が好まれるようです。
日本で果物に塩を付けて食べるとなると、真っ先に頭に思い浮かぶものは…
そうです!
『すいか』ではないでしょうか。
それ以外に塩をつけて果物を食べる文化は全くないと思います。
『郷に入っては郷に従え』です。
私も、最初は、果物に塩を付けて食べることをベトナム人に勧められた時は、
内心『塩を直接つけて食べたら、しょっぱいだけじゃないか!』なんて思いながら、郷に従いました。(その場の空気に流されました)
しかし!!!
これが結構美味しいです。流石に塩分の取り過ぎだと感じますが、はまります。
今では、自ら率先して塩を付けて食べるようになりました。
また、ベトナムは塩を付けて、果物を食べる文化がかなり成熟しており、塩もいろいろな種類があります。
好きな種類の塩は、皆さんそれぞれの好みでしょう。
私は以前、職場のスタッフの好みである梅テイストの塩をお勧めされました。
実際に試してみましたが、梅のテイストが強すぎて、自分には合いませんでしたが…笑
私の好みは、ほのかにガーリックの匂いと味がする塩です。
どんな果物にも合います。おすすめです。笑
日本でも、沖縄に行くと、色々な種類の塩を売っているお店を見かけますが、あくまでその塩の方向性は料理であり、果物にまだ向かっていません。
美味しいから、もっと日本人も果物にそのまま塩をつけて食べればいいのにって思ってます。