ベトナムの戸建て
今回は、ベトナムの衣食住の内、『住』について話したいと思います。
日本で街を歩いて、建築中の建物を見ると、一から土台を作っている新築の建物の建設をよく見かけたが、ベトナムで街を歩いて、建築中の建物を見ると、リフォームをしている建物が多い気がする。
日本でいう『新築そっくりさん』だと思う。
確かにベトナムは日本よりも狭小の道路に建物が建っている…
重機を入れるのも難しく、いや、正確には車も入るのが難しい状況である。
ベトナムでは大通りから1本小道に入ると細い道路が多い。日本の感覚だとセットバックが必ず必要となる。
ただ…
一度、入ったら迷路のように抜け出せず、抜けれない道路が多い。
小道に入ったら、どんなに嫌でもUターンをして、来た道を戻るのがいい。
でも、地図を見ないで進みたくなっていまう衝動に駆られるし、感覚だけで通りを抜けることが出来たら、ちょっとした達成感が味わえる。(それが最大の魅力である)笑
今回、一番に伝えたいのは、いかに日本人は建物を建築する時に細部まで気を使っているかを伝えたい。日本人の細かさや丁寧さは間違いなく、世界最高水準レベルにあることをベトナムの建築が教えてくれる。
ベトナムで新築の戸建てを内覧する機会があった。
ので、気になる箇所を撮影し、抜粋してご案内したい。
もう一度、言います『新築物件』です。
また、すき間があるようなと言っていますが…
断言します!『すき間があります!』
ベトナムは建築中は、建築現場のお兄さんたちが平気でその建物に寝泊まりする。
寝泊まりするから、トイレも使うし、洗面台から台所も使う。
もはや新築でない気もするのだが…
流石に建物内にゴミの放置はなかったが、屋上に上がらせてもらったら…
念のため、確認したが、この建物は完成しており、職人さんが来る予定はないとのこと。
このような状態であるので、戸建て購入者は皆、儀式のようにまず室内の大掃除をして、室内を完全にきれいにしてから、利用する。
『何のために新築を買ったのだろう?』って私は思ってしまった。
日本では、新築の家に住むこともトイレを利用することも許されないだろうし、もし仮に汚してしまったら、きれいに掃除して、使った痕跡を残さないようにするだろう。(掃除されても嫌だが…)
汚れている部分や不良があれば、直してくれらしいが、その補修も雑であったり、そもそも日本の新築のイメージで物件を細部まで点検すると…
『もう一度、一から作り直して下さい!』って気持ちになる。
もし、ベトナムで戸建てを購入する機会があるならば、しっかりと細部までチェックした上で購入を決めた方が良さそうだ。そして、家よりもまず先に掃除道具を買わなければならない。
ベトナムの友人に聞けば、それがベトナムでは普通のようである。『それが嫌ならベトナムで戸建てを買わない方がいい』と。
マンションの方がしっかりしているようであるが…
日本人が気にし過ぎなのか。私だけが気になり過ぎなのか。