ベトナム 痔の薬
ベトナムに住み始めて、1年以上…
なんと!痔になってしまったのである。
20年以上前にも一度、痔になったことがあった。すごく恥ずかしい思いをして、治療をした苦い思い出があることから、それ以降はおしりを大切に扱い、常に清潔に保ち、気を付けていたのにである。
痔は、主に「便秘」、「下痢」、「排便時のいきみ」や「座りっぱなし」が原因である。
確かに南国にいることもあり、食生活は辛い物を食べることが多くなり、そのせいで下痢になる回数は増えている。
また、コロナの影響もあり、外回りの営業の機会は減少し、オフィス内でのオンラインミーティングに代わってしまったことも影響しているのだろう…
しかし!
私が考える一番の原因は、お風呂に入る機会が大きく減少してしまったことではないかと思う。
家には浴槽(いや、正確にはバスタブが浴室に置いてあるだけだが…)があるものの、利用することはほとんどなくなってしまった。
理由は
①給湯器の容量が小さいことに加え、貯湯式であることから、バスタブにお湯を一杯にするのに時間がかかる。
→給湯器で温めたお湯をバスタブに流し、また、新たな水を給湯器で温めてから、バスタブに入れる。
バスタブにお湯を張った時には既にぬるいのである。それに加え、バスタブのお湯を温め直すことが出来ず、あっという間にお風呂の温度は落ちていくのである。
②浴室に、日本のような身体の洗い場が無く、バスタブの中で身体を洗うしかない。
→身体を洗ったら、バスタブのお湯は排水することしか出来ないのである。
ところで、話はまた、痔に戻るが、
日中、あまりにも違和感を感じる時間が長くなって来ていた為、とうとう意を決して、薬を買いに行くことにした。
先ずは私の痔に最も効果的な薬を購入する為、痔の種類とその症状を調べた。
痔には3種類あり、いぼ状の腫れが出来る「いぼ痔」、肛門の皮膚が切れる「切れ痔」、肛門に膿のトンネルが出来る「痔ろう」。
また、「いぼ痔」は歯上線の内側と外側に出来るもので症状が違い2種類ある。
いぼ痔(内痔核)の症状
・痛みが少ない
・排便時に出血
・肛門からいぼが出てくる
いぼ痔(外痔核)の症状
・痛みがある
・大きく腫れると激しく痛む
切れ痔の症状
・排便時の強い痛み
・出血量は少ない
痔ろうの症状
・肛門の周辺が腫れてズキズキとした痛みがある
・発熱がある
・おしりが熱を持っている
・おしりから膿が出ている
私の症状は、膿も出血も痛みも無い。
調子が悪い日に、違和感(少しの痛み)があるだけである。
上記の種類と症状別から、切れ痔ではないかと思う。
切れ痔に効く薬を手に入れる為、ベトナム人にお勧めの薬を聞くと、
「Proctolog」と言う塗り薬をお勧めしてくれた。
調べてみると、同じ悩みを持つ、ベトナム在住の日本人も利用しているおしりの薬だった。直ぐに薬局に行き、購入した。
ただ、私は2週間ほど毎日寝る前に塗っていたが、一進一退の攻防が続いていた。症状が良くなったと思ったら、また次の日に違和感を感じる…
薬が合わないと思い、他に良い薬が無いかとベトナム人に相談すると、
「Sudocrem」という塗り薬をお勧めしてくれた。
藁をも掴む思いで購入し、薬のラベルを読んでみると、赤ちゃん用の薬であった。
赤ちゃん用と言うこともあり、塗った後のかゆみもすごく少ない。
私のおしりはこちらを塗ってだんだんと良くなってきている。
ハノイのロックダウン解除はいつなのか。
昨日、8月19日の1日のベトナム国内の感染者数が初めて1万人を超えた。
7月1日以降の感染者数の累計で、おおよそ29万3千人以上になる。
国を挙げて、『ロックダウン』と言う対抗策をもっても、その脅威は衰えていない。
ベトナム国内の感染者数を減少させることが出来ず、どのような対策をとれば、感染者数を減らすことが出来るのかは、ベトナムに限らず、日本、そして全世界的に原因を究明していることだろう。
過去の記事でハノイのロックダウンの状況とロックダウン解除日について、予想をしてみたが、
今回も、8月23日の朝6時にハノイのロックダウンが解除されるかどうか私の独断と偏見で検討をしてみたいと思う。
過去の記事(ハノイのロックダウン解除)でもお話した通り、ロックダウンの解除条件は下記の2パターンと考える。
①楽観パターン
ハノイ市内の日々の新規感染者数が50人以下を下回る。
(もしくは、1週間平均で50人以下を下回る。)
②悲観パターン
ハノイ市内の日々の新規感染者数が15人以下を下回る。
(もしくは、1週間平均で15人以下を下回る。)
8月1日以降のハノイの新規感染者数の推移とその1週間平均のグラフと表を見て欲しい。
8月1日から19日のベトナム新規感染者数とハノイの新規感染者数の推移。
日付 | ベトナム国内の感染者数 | ハノイの感染者数 | 1週間平均(ハノイ) |
2021/8/1 | 8,620 | 81 | 73 |
2021/8/2 | 7,455 | 159 | 84 |
2021/8/3 | 8,429 | 98 | 94 |
2021/8/4 | 7,623 | 24 | 87 |
2021/8/5 | 7,244 | 69 | 89 |
2021/8/6 | 8,324 | 116 | 85 |
2021/8/7 | 7,334 | 10 | 80 |
2021/8/8 | 9,690 | 114 | 84 |
2021/8/9 | 9,340 | 78 | 73 |
2021/8/10 | 8,390 | 61 | 67 |
2021/8/11 | 8,766 | 40 | 70 |
2021/8/12 | 9,667 | 78 | 71 |
2021/8/13 | 9,180 | 97 | 68 |
2021/8/14 | 9,716 | 40 | 73 |
2021/8/15 | 9,580 | 39 | 62 |
2021/8/16 | 8,652 | 50 | 58 |
2021/8/17 | 9,605 | 61 | 58 |
2021/8/18 | 8,644 | 46 | 59 |
2021/8/19 | 10,654 | 53 | 55 |
前回(8月10日までのデータ)と比較すると、ハノイの新規感染者数は減少していることは間違いがない。
一方で、ベトナム国内の感染者数は増加しており、ベトナムの感染拡大は深刻である。
しかしながら、ハノイがロックダウンを決定した7月23日と比較(下の図を参照)してしまうと、感染者数がその時よりほとんど変わっていない状況である。
7月14日から23日のベトナムの新規感染者数とハノイの新規感染者数
日付 | ベトナム国内の感染者数 | ハノイの感染者数 | 1週間平均(ハノイ) |
2021/7/14 | 2,934 | 5 | 9 |
2021/7/15 | 2,727 | 18 | 11 |
2021/7/16 | 3,336 | 6 | 11 |
2021/7/17 | 3,718 | 15 | 13 |
2021/7/18 | 5,300 | 42 | 18 |
2021/7/19 | 4,195 | 44 | 20 |
2021/7/20 | 4,789 | 46 | 25 |
2021/7/21 | 5,357 | 42 | 30 |
2021/7/22 | 6,194 | 50 | 35 |
2021/7/23 | 7,307 | 70 | 44 |
今回のデータから判断すると、8月23日に、ハノイのロックダウンを解除することはかなり難しいように思われる。
減少はしており、ロックダウンの効果はあると思われるが、もっと市中の感染者数を減少させなければ、また感染拡大になると判断すると感じる。
もし、15日間の再々延長が決定されれば、9月7日までの延長となる。
余談ではあるが、9月15日までの延長が既に発表されたホーチミンもハノイの新規感染者数の減少ペースをみると、更なる延長発表も想定される。
ベトナムの雨
昨日のハノイの雨はすごかった…
『大きな雷が鳴り響いた』と思ったその次の瞬間には、雨が降り、一気に豪雨となる。
私は雨が降るまでの数秒の時間の中で考えることはただ一つ。
『どこか、雨宿りが出来る場所が無いか』である。
当然、その数秒で判断を下すので、なぜこの場所を雨宿りの場所として選んでしまったのかと後悔をすることもある。
昨日は、野菜を買いに出かけた時に豪雨と出会ったのだった。
私の判断は、『シャッターが閉まった家の軒下で雨宿りをする』である。
軒は25㎝程だと思う。
この空間に私は身を託したのであった。
しかし、これが間違いだった。とても家の軒下で耐えられるようなレベルの雨ではない。雨ではなく、豪雨なのだから…
容赦なく、軒下に豪雨が降り込んでくる。
そして、軒下からは、雨がしたたり落ちてくる。
なんと!雨漏りをしているのだ。
軒下から落ちてくる優しい雨漏りと、軒下の外に待ち構える激しい豪雨を比べれば、雨漏りはなんてかわいらしい水滴なのだろう。
ここは雨漏りと分かち合おうと、私の頭に落ちてくる水の粒を素直に受け入れた。
加えて、なぜかシャッターの内側から私の足元に向かって雨が流れ出てくる。
『なぜシャッターの内側から、雨が外側に流れ込んでくるのだろう?シャッターの内側には家しかないはずなのに…』と心の中は、疑問でいっぱいであった。
『この家は天井がないのだろうか?』
今すぐにでも、シャッターを開けて、建物の構造を確認したくてたまらない。
20分程経った頃だろうか。一向に雨が止む気配はない。
いや、むしろ雨が強くなっているのではないか!
ここでまた、判断を求められる。
『この雨のなかでも歩いて帰るべきか、それとも、このまま待つべきか。』
自宅までの距離は、ここから走れば、5分程である。
私は、この雨の勢いと、軒下にいるにも関わらず既にびしょびしょになった服と靴を見て、走って帰ることを決断する。
道路は、この20分の豪雨で冠水している。
排水溝にすごい勢いで、道路に打ち付けた雨が流れている。それでも道路は冠水したままである。
雨の降る量と排水溝に流れ込む量が、
『雨の降る量>排水溝に流れ込む量』の方程式に当てはまっているのである。
ただ、この雨にも良い点はある。
この雨が道路をきれいにすることである。
道路に落ちていたゴミは一気に雨と一緒に排水溝へと飲み込まれる。
次の日の朝には、きれいな道路が出来上がる。
冠水の道路を走り抜け、無事に家路に着き、濡れた身体をフカフカのタオルで拭いていると、豪雨は止んだ。
『世の中はそうゆうものだ』と改めて、心の中で思った。
ハノイの雨、ベトナムの雨は気を付けなければならない。いや、気を付けても仕方が無いのかもしれない。
むしろ子供の頃の気持ちに戻り、濡れている自分を楽しんだり、
雨宿りをしている時間を楽しむくらいの心持ちが必要なのだと思う。
ベトナムでのロックダウン生活④
ベトナムでも、一向にコロナの感染者数が減少する糸口が見えない状況である。ベトナム政府も世界でも厳しいレベルに位置する対策をしていると思うが、その対策が効果的である実感も、なぜその対策が効果が無く、毎日のように昨日と同水準の感染者数が発生してしまうのか不思議で仕方がない。
ハノイで生活をしていると、検問の場所も増え、検問する人数も時間帯も長くなっており、何としてでも、この感染者数を減少、そして抑え込もうとする国、ハノイ市の思いが伝わってくる。
バイクで夕方に買い物に行くと、大通りである『NGUYEN CHI THANH』でも検問がされているし、
検問する人数も、当初は地域住民のボランティアの方が持ち回りで検問所で『どこにいくのか』、通行証をもっているのかを確認していたが(検問所を通過する際には、現在は通行を許可した人のサインとスタンプが押された通行証とパスポートなどの身分証明書が必要となる)、最近はボランティアの方に加え、制服を着た警察の方が率先して検問所に駐在している。
薬を買いに夜の10時前に外出をしたが、まだ検問には人がいて、当然のように『どこにいくのか』と問いだされた。
自宅でゆっくり過ごしている時に何げなく、iPhoneのアプリの一つである『Map』を見ていたら、どこが通行禁止となっているのかが記載されており、ベトナムでテクノロジーの発達と情報を共有するシステムの素晴らしさを一人感じた。
また、現在は感染リスクに応じて地域が色で区分されている。感染リスクが低い順から、グリーンゾーン→オレンジゾーン→レッドゾーンと設定されている。
(色のイメージ通りである)
グリーンゾーンに入る小道は下記の写真のように完全に封鎖されており、簡単に入ることは出来ない。
よって、封鎖された内側の人たちは写真の右側に写るコンビニに行くには遠回りをしないといけない。
このように住民の利便性とか利益とかを考えないで、国民全体の生命や利益が侵害される恐れがあるから(コロナが危ないから)、次々と新しい政策をたてて、それをスピーディーに実行していく。
非常に頼もしく感じる。
ベトナムのトイレットペーパーホルダーについて熱く語る!
ベトナムで生活をしていると、日本人の気遣いのレベルの高さを感じることが多いです。
私が日本に住んで、サラリーマンをしていた時は、『上司が次にどんな行動をするのか』、『どのように自分が行動したら喜ぶのか』を常にアンテナを張って、上司の表情や周りの状況を確認しては、判断しておりました。
今では、過去の良い思い出です。笑
今は、アンテナを張って、状況を注視するなんていうこともほとんど無くなってしまいました。
今日、お話したいのは、タイトルの通り、日本人のものづくりに対する『こだわり』、『気遣い』をお話したいと思います。
先ずは下の写真を見てもらいたい。
何の事前説明もなければ、ベトナムにある何の変哲もないトイレの便器とトイレットペーパーホルダーである。
しかし!
想像して欲しい。このトイレに座った状況を。
そうです!
この位置にトイレットペーパーホルダーがあると、体をなじりながら、トイレットペーパーを利用しなければならない。
その為、非常に使いずらい。(実際に利用したので、間違いないです!)
この位置では、ただ単にトイレットペーパーホルダーをトイレの個室に設置しただけである。
これでは、使う人への『気遣い』が全くないのである。
また、仕事の『こだわり』も感じられない。
プロフェッショナルな仕事をするのであれば、常にお客様の視点にたって、最高の仕事を考え続けるべきだろう。
(自分の仕事は棚に上げした発言で、非常に恐縮だが…笑)
そう考えると、トイレットペーパーホルダーを個室の右側に設定すべきなのか、(世界の人口の9割は利き手が右であると言うデータに基づき)
個室の前面に設置すべきなのか、(利き手に関わらず、取りやすいと言う考えに基づき)
その高さはトイレに座った時の手の高さと同じかなどを考えるべきなのだろう。
そんなことを考えながら、一般的な家庭の日本のトイレを確認してみよう。
しっかりと座った際の右側に設置されており、その高さも座った時の手の高さと同じぐらいの高さにあるように見受けられる。
他の日本のトイレを確認してみても、やはり右壁か左壁にトイレットペーパーホルダーが設置されていることがほとんどである。
また、ベトナムはなぜかトイレの後方に設置している個室が非常に多い。
なぜなのか調べてみても、残念なことによく分からない。
ただ一つ言えることは、ベトナムには、まだまだ水洗式トイレでない場所やトイレ自体が個室にすらなっていない場所も数多くある。
そんなことが分かってくると、ベトナムではそこそこ綺麗な水洗式トイレにたどり着けただけでも感謝しなければならないと思う。
ベトナムと果物と塩のいい関係
ベトナムは、皆さんご存知のことと思いますが、南国フルーツ大国です。
日本でもなじみのある南国のフルーツ、マンゴー、バナナ、パイナップル、ライチ、ドリアンから日本での認知度はまだ低いかもしれないドラゴンフルーツやスターフルーツなど。
日本人が全く名前や存在すら知らない南国フルーツもまだまだたくさんベトナムで見かけます。
ベトナムで生活をしていると、フルーツを食べる文化が根付いているとすごく感じます。
日本と同じように食後にデザートとして、食べることはもちろんのこと、間食としてもよく食べている光景を目にします。
職場でも、スタッフが帰省帰りのお土産として、収穫したてのフルーツをみんなに振舞いますし、ライチシーズンになれば、スタッフが近くの市場で購入して、みんなで食べて、美味しさを共有します。
そう言った事情も加わり、ベトナムの女性のフルーツの包丁さばきは非常にレベルが高いと感じます。どんなフルーツもあったいう間にみんなが食べやすいように切り分けます。
また、職場の引き出しにフルーツナイフを持っている人さえいることに驚かされます。
そして、何よりも驚かされるのは、フルーツに塩を付けて食べる文化があることです。
個人の好みにもよりますが、かなり多くのフルーツに塩を付けて食べます。
私が塩を付けて食べているところを見たことがあるフルーツは例えば、グァバ、なし、リンゴ、ブドウ、青いマンゴー、スターフルーツ、ももなどです。
ベトナム人に、塩を付けて食べるフルーツか、付けないでそのまま食べるフルーツかを判断する基準がないかと聞くと、甘味が強いか酸味が強いかのようです。
酸味が強い果物は塩を付けて食べることが多いそうです。
『りんご、いちご、なし、ぶどう、かき、みかん』
今、想像して頂いたフルーツの美味しい基準は何でしょうか?
日本人の場合、これらのフルーツはどれも甘味が強い方が美味しいと言われるのではないでしょうか。
この中で、一番酸味のあるみかんでさえ、すっぱいみかんよりも、甘いみかんの方が、日本では好まれます。
それに対し、ベトナムは酸っぱい果物の方が好まれるようです。
日本で果物に塩を付けて食べるとなると、真っ先に頭に思い浮かぶものは…
そうです!
『すいか』ではないでしょうか。
それ以外に塩をつけて果物を食べる文化は全くないと思います。
『郷に入っては郷に従え』です。
私も、最初は、果物に塩を付けて食べることをベトナム人に勧められた時は、
内心『塩を直接つけて食べたら、しょっぱいだけじゃないか!』なんて思いながら、郷に従いました。(その場の空気に流されました)
しかし!!!
これが結構美味しいです。流石に塩分の取り過ぎだと感じますが、はまります。
今では、自ら率先して塩を付けて食べるようになりました。
また、ベトナムは塩を付けて、果物を食べる文化がかなり成熟しており、塩もいろいろな種類があります。
好きな種類の塩は、皆さんそれぞれの好みでしょう。
私は以前、職場のスタッフの好みである梅テイストの塩をお勧めされました。
実際に試してみましたが、梅のテイストが強すぎて、自分には合いませんでしたが…笑
私の好みは、ほのかにガーリックの匂いと味がする塩です。
どんな果物にも合います。おすすめです。笑
日本でも、沖縄に行くと、色々な種類の塩を売っているお店を見かけますが、あくまでその塩の方向性は料理であり、果物にまだ向かっていません。
美味しいから、もっと日本人も果物にそのまま塩をつけて食べればいいのにって思ってます。
ベトナムでの不思議②
今回は、前回にお伝えしましたベトナムの不思議①に続いて、ベトナムの不思議を再度お伝えしたいと思います。
旅慣れている人ならば、
目隠しをされたまま、空港のトイレに連れていかれ、どこの国かを質問されたのならば、正確に国名を言い当てられる人がいるのではないかと思う。
というのも、それほどトイレは国の事情を反映していると感じるからである。
私は今から2年前の大型ゴールデンウィークにアルゼンチンに行った。
その時に、出発点の日本、行きの乗換地であるフランス、目的地のアルゼンチン、帰りの乗換地であるアメリカと全くトイレで利用している芳香剤や便器の形状、個室の作り方やウォシュレットの有無など、4国4様だったことを強く印象に残っている。
今回、お話したいベトナムの不思議はトイレにあるホースである。
これは一体何に使うのであろう?
日本人の感覚であれば、ウォッシュレットの代わりでお尻を洗う道具だと思う。事実、私が初めてベトナムで勤務した会社の上司はそのように利用をしていた。
ただ、熱湯も出るようで、お尻に向けて熱湯をかけてしまった時は、かなり驚いたと言っていた。
確かにトイレの上には、給湯器があり、お湯が出るように整備されている。
また、強さも上手く調節が出来ず(強さ調整は「弱」が無く、「強」のみである)、あまりの強さに着ている服をびしょびしょに濡らしてしまったこともあった言っていた。
ベトナム人に聞くと、どうやらそのように利用している人はいない。
ベトナム人は、便器やトイレを掃除する時に利用することが多い。
また、昔のワンルームマンションにあった3点ユニットバス(お風呂、トイレ、洗面台が浴室に混在されている)形式の間取りがベトナムでは多く、このホースの近くにお風呂場も併設されていることから、足を洗ったりする時に利用することも多いようである。
何に使うかは人それぞれ。好きなものを好きなように使えばいいのだと思うが、
最初に見たときは何に使うのかすごく不思議だった。
因みに私はまだ利用したことがない。